TOP MESSAGE / CEO
人類の可能性を広げる
CEO 河村 拓実

もしも完全無人の工場が、ソフトウェアのように拡張可能になったら。
人類が、生産能力を自由に拡張できる日
私が事業を通して実現したいことは、人類史への貢献です。自社一社の利益にとどまらず、国の枠にもとどまらず、人類のスケールで物事を前に進めていく。そういう仕事に本気で取り組んでいる人たちを、私は心から格好いいと思っていますし、それを私たちの会社を通して体現したいと考えています。
そして、我々は製造業という領域に対峙しているのも、生産能力の拡張が人類の前進に繋がると信じているからです。
たとえば、ダークファクトリー —完全無人の工場—。これが本当に実現して、しかもソフトウェアのように次々と拡張していけるようになったとしたら。人類は、生産能力というものをかなり自由に扱えるようになります。
人類が月や火星の無限に広がる土地を手に入れたときに、「何かをつくりたい」と思ったらすぐに工場が立ち上がる。完全に無人だから、人のリソースの制約もない。ロボットも含めてすべて自動で生産活動が始まり、欲しいものが次々とつくられていく。
そんな世界を実現するために必要な技術を、我々は開発しています。
今、我々は巨大なパラダイムシフトの入口に立っている
もうひとつ、いま足元で起きていることから見た話をします。
AIは、デジタルの世界——つまりパソコンの中でできることについては、もうかなりの部分で人間の能力を超えてきています。プログラミングもAIでゴリゴリに書けますし、最先端のモデルは人類の未解決問題に手をつけ始めています。
一方で、フィジカルの世界においては、AIの恩恵はまだ十分に波及していません。特に、たくさんのロボットや機械が動く工場の知能化はほとんど手つかずです。
今デジタルの世界で起きているシンギュラリティが、フィジカルな世界にも波及していくことは間違いない。
こんなに面白いタイミングはありません。この劇的な変化の黎明期において、重厚長大な製造業という産業に腰を据え、現場のことを理解しながら、責任を持って先端技術を現場実装していく。これが我々の使命です。
この壮大なビッグピクチャーへは一足飛びには辿り着けません。着実に、淡々と、自分たちができることを積み上げていくことで、実現へと近づけていきます。
技術ありきではなく、ニーズありき
経営者として、私が譲れないことをひとつ書きます。
対価をいただくからには、その分の価値提供をしっかりお客様に届けたい。
当たり前のことのようで、AIの社会実装においては、ここが実はいちばん難しいところだと思っています。
AIは可能性の大きい技術です。だからこそ「やってみないと分からない」部分が本質的に残ります。「まずPoC(技術検証)から始めましょう」という進め方が広く行われているのは、その不確実性に対する誠実な向き合い方でもあります。
ただ、AIはあくまで手段です。使うことそれ自体が目的になってしまうと、お客様の手元に残るものがなくなります。
だから私たちは、順番を変えません。まず製造業の現場のことを理解する。業務のことを理解する。お客様が何を大事にしていて、何を解決したいのかという目的をちゃんと理解する。そのうえで、最適な手段がAIだという見立てがある場合のみ検証に進む。
端的に言えば、技術ありきではなく、お客様ありきです。本当に生産性が向上するのか、本当に人の手間が減るのか。これらをお客様と一緒に真剣に考え、責任ある技術実装をしていきたいと考えています。
おもろいことを、しましょう
最後に、これを読んでくださっている方へ。
私たちが一緒に働きたいのは、製造業を、AIを、ロボットを、心の底から面白いと思える人です。
単なる仕事としてではなく、本当に楽しそうに製造業に向き合っている——そういうメンバーと一緒に働きたい。その方が本人にとっても楽しいはずだし、会社にとっても人が集う場としての価値が高まると考えています。
これは良い悪いの話ではありません。合うか合わないかの話です。
私たちが向かう先は、「自分たちが一番になること」ではありません。関わってくださるお客様、業界、日本、そしていつかはもっと広く「人類」の可能性を、大きく広げられるような存在でありたい。
そんな取り組みを少しでも面白そうだと感じてくださったら、ぜひ一度、私とお話しましょう。
PROFILE / 河村拓実
東京大学工学部システム創成学科を卒業後、同大学大学院工学系研究科にて修士課程修了。在学中、松尾研究所でエンジニアインターンとして実務に携わり、松尾研究室WeblabではLLMの研究に従事。ボストン・コンサルティング・グループでの知見も活かし、本当に必要とされる技術実装の在り方を探求している。CTOの大熊と共にAirion株式会社を創業。