Airion株式会社は、生産設備の製作を手がける長野オートメーション株式会社と共同で、設備製作におけるAI活用プロジェクトを開始しました。
手始めに設備の動作を制御するPLC(プログラマブルロジックコントローラ)のラダープログラミングを自動化するAI開発に乗り出します。本プロジェクトでは、生産設備の図面情報をAIで読み取り、その情報を基にラダープログラミングを自動生成することを目指しています。プロジェクトの目的は、エンジニアの思考に伴ったラダープログラミングをAIがサポートすることにより、エンジニアの作業負担軽減や、時間短縮とリソースの有効活用を実現することです。
■AI開発の背景
生産設備の開発は一品一葉であり、制作過程における人的負荷が高い仕事です。そのなかでもPLCのラダープログラミングは、製造業向け生産設備の制御を実現するために不可欠な技術です。しかし、従来の人手による開発では、プログラミングの作成に多大な時間がかかる上、エンジニアのリソースが付加価値の高い業務に十分活用されないという課題がありました。こうした背景から、Airionと長野オートメーション株式会社は、AIを活用した生産設備開発の効率化と品質向上を目指しています。
■AI開発の内容
基本的なラダープログラミングの生成

図面情報を画像認識AIで読み取り、そのデータを基にラダープログラミングを自動作成します。ラダープログラムの基礎部分は、予め設定されたデータベースから該当する要素を抽出して生成します。
応用的なラダープログラミングの生成

すでに蓄積されたラダープログラムデータを活用し、LLM(大規模言語モデル)を用いてプログラムのチューニングを実施します。これにより、高度なカスタマイズや特定業務に特化したプログラムを作成でき、エンジニアの作業工数削減や作業精度の向上が期待されます。
■今後の展望
・開発したAIの精度向上に向けた取り組みを継続します。
・学習データを継続的に収集します。
・実際のユーザーからのフィードバックを学習に活用します。
・PLC専用ソフトウェアとの連携機能の実装を予定しております。
・より直感的でユーザーに優しいシステムの実現を目指し、現場での適用を順次拡大していく。
・機械設計領域におけるAI活用の検証をスタートします。

